第37期東海・中部精神分析セミナー(ハイブリット)のご案内
シニア・コース
「『フロイト技法論集』を読む」 古賀靖彦先生 連続6回
「対象関係論の技法論文を読む」 松木邦裕先生 連続6回
ジュニア・コース
「精神分析的技法論」 小泉規実男・早川すみ江・浅井真奈美 12回
寒冷の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
東海・中部精神分析セミナーは1988年に日本精神分析学会の5年間の後援を得て発足しました。2006年度より日本精神分析学会認定研修グループに<認定番号140308号>認定され、系統講義、症例・事例検討会(シニア・コース)、個人スーパービジョンのマネージメントの機能を担っています。2019年度より、日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー資格を取得するための「訓練スタッフ」制度も独自に開設しています。
2024年度のシニア・コースでは、4月~9月までの連続6回は古賀靖彦先生(油山病院)をお迎えして、『フロイト技法論集』(藤山直樹編・監訳;岩崎学術出版)を指定文献に、フロイト技法論に直に当たりながら学んでいきます。10月~3月までの連続6回は松木邦裕先生(精神分析個人開業・京都大学名誉教授)をお迎えして「対象関係論の技法論文を読む」というテーマで、原著に当たりながら学んでいきます。遠隔地にお住まいの方等にも参加して頂きやすいよう、引き続き第33期より採用してきたビデオ会議システム「Zoom」によるハイブリットセミナー方式(会場・オンライン同時開催)を採用します。
期間 : 2024年4月~2025年3月の全12回 原則第三日曜日(11月は第四日曜日、3月は第二日曜日)の開催
会場 : 名古屋駅前「ウィンクあいち」
受講料 : シニア・コース7万円、ジュニア・コース4万円、両コース並行受講9万円。
主催 : 東海・中部精神分析セミナー事務局 小泉規実男●・早川すみ江●・浅井真奈美●・大津直樹・石川佳奈
※●は日本精神分析学会認定SV
シニア・コース ※13時から講義、15時から症例・事例検討、16時終了。
(講師・助言) | ||
2024年4月21日 | 「精神分析における夢解釈の取り扱い」(フロイト,S.1911) | 古賀靖彦先生 |
5月19日 | 「転移の力動」(フロイト,S.1912) | 〃 |
6月16日 | 「精神分析を実践する医師への勧め」(フロイト,S.1912) | 〃 |
7月21日 | 「治療の開始について」(フロイト,S.1913) | 〃 |
8月18日 | 「想起すること、反復すること、ワークスルーすること」(フロイト,S.1914) | 〃 |
9月15日 | 「転移性恋愛についての観察」(フロイト,S.1915) | 〃 |
※古賀先生の講義は『フロイト技法論集』(藤山直樹編・監訳;岩崎学術出版)が指定文献となりますので、購読下さい。 | ||
10月20日 | 「精神分析の治療作用の本質」(ストレイチー,J, 1934,) 国際精神分析誌15, 127-139 ※1 | 松木邦裕先生 |
11月24日 | ①「逆転移について」(ハイマン,P.1950)国際精神分析誌31, 81-84 ※1 | 〃 |
②ハイマン「Countertransference」(1960) In About Children and children-no-longer. Tavistock/Routledge.1989 ※2 | 〃 | |
12月15日 | ①「転移の起源」(クライン,M.1952)著作集4. 誠信書房 | 〃 |
②ジョセフ, B.「心的変化と精神分析過程」(1986) 『心的平衡と心的変化』(岩崎学術出版社) | 〃 | |
2025年1月19日 | ローゼンフェルド,H.「後で考えたこと:精神分析における理論と技法の変化」(1987)治療の行き詰まりと解釈 誠信書房 | 〃 |
2月16日 | ①ビオン, W. 「負の能力」 W.R.ビオンの三つの論文 岩崎学術出版社 2023 | 〃 |
②ビオン, W.「破局的変化」(1966) 精神分析の方法Ⅱ. 注意と解釈 12章 変形された容器と内容 法政大学出版局 | 〃 | |
3月9日 | ①ベルモート,R.「On the value of‘late Bion’to analytic theory and practice」(2019) ※2 国際精神分析誌92,1089-1098 | 〃 |
②テイラー, D.「Commentary on Vermote’s‘On the value of‘late Bion’to analytic theory and practice’」 ※2 国際精神分析誌92,1099-1112 |
※1 この二つの論文は松木邦裕編・監訳『対象関係論の基礎』新曜社に収蔵されています。お持ちの方はできるだけ予習して臨まれることをお勧めします。但しこの本は絶版中です。事前購読は必須ではありませんが、編者の松木先生より希望者にPDF化してお送りする許可を頂いています。事務手数料実費でも差し支えなければ、事務局にお申し出下さい。
※2 11月のハイマンの英語原著と3月のベルモートとテイラーの英語原著は、無理に読まれなくても良いと伺っています。どうしてもという方には事務手数料実費が発生しますが、PDF化したものをお送りするのでお申し込み下さい。
ジュニア・コース 「精神分析的技法論」&初回面接のみの検討 9:00~12:10
ジュニア・コースの7月は早川すみ江(日本福祉大学)・8月は浅井真奈美(小泉心理相談室)が、それ以外は小泉規実男(小泉心理相談室)が講師となります。小泉担当月の講義は、事前に送信される講義ノートを予習し、私見を持って講義に臨むことを前提として講義を行います。「初回面接のみの検討」は小泉担当月のみ10:50~12:10に行います。非言語的交流過程を含んだ初回のみの詳細な面接記録の検討を通じて、精神分析的なアセスメントやインフォームド・コンセントの仕方、精神分析的面接への導入の仕方を学びます。終了後24時間以内に「自由連想風レポート」を送信下さった受講生にはコメントを返信します。「初回面接のみの検討」は時間枠が短いため、日本精神分析学会認定の事例検討会には該当しません。
2024年 4月21日 | 「オリエンテーション、初回面接のしつらえ方・進め方①」 | 講師;小泉規実男 |
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5月19日 | 「面接記録の書き方と物想う心」 | 〃 |
6月16日 | 「初回面接のしつらえ方・進め方②」 | 〃 |
7月21日 | 「子どもの精神分析的心理療法入門①」 | 講師;浅井真奈美 |
8月18日 | 「子どもの精神分析的心理療法入門②」 | 講師;早川すみ江 |
9月15日 | 「診断面接の進め方」 | 講師;小泉規実男 |
10月20日 | 「治療契約の仕方と治療構造論」 | 〃 |
11月24日 | 「解釈技法論」 | 〃 |
12月15日 | 「転移と抵抗の理解と釈解の仕方」 | 〃 |
2025年1月19日 | 「逆転移の理解と解釈の仕方」 | 〃 |
2月16日 | 「夢の取り扱い方と解釈」 | 〃 |
3月 9日 | 「終結・中断・転移性治癒」 | 〃 |
日本精神分析学会予演会
2024年11月に名古屋で開催される日本精神分析学会本大会で発表される演題発表の予演会を行います。受講生であれば参加自由です。
個人スーパービジョンのマネージメント
精神分析的スーパービジョン・スーパーバイザー、個人分析などの訓練に関する相談、情報提供、仲介を希望される受講生にマネージメントを無料で提供しています。希望者は事務局までお申し込み下さい。
訓練スタッフ制度
日本精神分析学会認定精神分析的心理療法士又は認定スーパーバイザーの資格取得を目指す臨床心理士が、精神分析的な治療構造(週1回以上;45~50分)で任意の学会認定スーパーバイザーの指導の下で継続的な精神分析的心理療法を実践する場を確保するため、セミナー事務局である小泉心理相談室を活用して私費面接(3000円/1回)を行う独自のシステムで、2019年から行っています。詳細は事務局までお問い合わせ下さい。また皆様から、訓練スタッフが担当するケースをご紹介頂けますことを切に願っています。
スーパーバイザー・ミーティング
日本精神分析学会認定スーパーバイザー、認定精神分析的精神療法医・心理療法士を有しておられる方、もしくは実際に精神分析的スーパービジョンを施行しておられる方を対象とします。クローズドで年一回程、セミナー終了後2時間程度行います。内容は、パラレル・プロセス等の文献研究、バイザー経験報告、今困っている問題などを巡る自由討論などです。
《お申込み方法》
お申込みは郵送かメールで受け付けます。必要事項に記載漏れがないようご注意下さい。締め切りは4月15日。受諾の可否・受講料銀行振込方法・参考文献・Zoomによる受講方法等につきましては,仮受諾返信メールにてご連絡させて頂きます。
《事務局》
〒446-0031 愛知県安城市朝日町2-1東海中部精神分析セミナー事務局
Tel;0566-77-5677
E-mail;koizumi@ksinri.com
※日本臨床心理士資格認定協会の研修証明は基準に基づいて申請します。欠席者への講義録音テープは事務局内でのみ貸出可です。
参加申し込みはコチラ0566-77-5677受付時間 9:00 - 18:00 [ 土日・祝日除く ]
参加申し込みはコチラ セミナー参加申し込みはコチラ